表現と衝動ー尖った表現と消耗

 

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其の壱 表現による消耗

ウェブサイトだろうとブログだろうと記事を執筆することは表現であると思う。セマフォの屋根裏部屋は2016年の11月末にOPENしたので一年以上Semaphoとして執筆による表現を続けている。

なぜ、このような記事を書いているのかというとこれまでのようにゲームの攻略情報のように読者にとってある種インスタントな記事を書くことからシフトしたかったからだ。元々、自分の考えのようなものだけ表現できれば良かったのだけれど、ARK Survival Evolvedの情報を2016年にアップした頃から評判が良く、そのままズルズルとその類の記事を量産することだけを続けてしまった。もちろん、今後もDead by Daylightのアップデート情報やARK Survival Evolvedアップデート情報などの当サイトの強力なコンテンツは更新するが、メインコンテンツにしようとは思っていない。

この記事では、そこに至る理由を話したい。
念のためお伝えするが、これはネガティブな話ではない。

 

ターニングポイント 2017年は地味だった。いや、地味過ぎた。

2018年を迎え早くも一か月が経過しようとしている。早いなぁ、とは毎年言っているような気もするが今年は全く違う。なぜなら今年は全て2017年から計画されていたものだからだ。その話をしよう。

2017年は地味だった。どうしようもなく地味だった。
4月の時点で、もう屋根裏部屋なんて閉鎖してしまった方が維持費もかからないし良いかも知れない。そう思っていた。実際、今と比べて一日のPVなんて100をようやく超えたほどくらいだったし、月間にしてみればひどいものだった。完全にモチベーションを失っていた。

一転したのは5月からだった。
どうしても自分の表現で「ゲームのヤバさ」を伝えたくなった。元々某大手ゲーム制作に所属していた僕は一部に存在するゲームクリエイターを軽んじる風潮を目の当たりにして悔しくなった。その一部のネガティブなマインドに対して僕はゲームの面白さや工夫されたものを伝えるという肯定的、ポジティブなものによって打ち消そうと思い始めた。

それがゲームクリエイターへのインタビューだった。
最初に選んだタイトルはDECEITという人狼ゲームのシステムをFPSに落とし込んだゲームであり、当初既にSteamユーザーであれば多くが知るタイトルでもあった。これが意外にも早くインタビューが決まり、不慣れな英語でメールを送り記事を掲載するに至った。この時に、明らかに僕の中で「まだ続けなければ制作チームのAutomatonにも申し訳ないぞ」という使命感が湧いていた。正確には「何者でもない僕のインタビューを受けてくれて有り難い」というものであり、インタビューもこの屋根裏部屋も続けていくには十分な理由になった。

Dead by Daylight、Portal Nights、HER STORY、Factorio、SCUM、Survive the Nightsなど数多くの話題作の世界初インタビューを掲載した頃には「さらにフリーライターとして精進したい」という新たな衝動が湧いていた。それらインタビューについてはこちらから全て自由に読めるのでチェックしてほしい。

それでも、実のところインタビューが一日にどのくらい読まれるのかというと、全て合わせてもDead by Daylightアップデート情報に及ばなかった。この理由に関しては当初、気付かなかったがそれは屋根裏部屋のユーザーの層に合わなかったためだ。つまり冒頭に記述したようにある種インスタントな記事ばかりでPV数を得たところで読み応えのある記事や深いところで動いている表現は興味を持たれないのだ。

「これは参ったぞ」

いくらインタビューを掲載してもコメントをもらえることすらなかった。しかし、屋根裏部屋の外では少し違った。数人ではあるが確実に表現が届いていた。およそ一年の間、表現によって消耗したゲーマーとしての大事なものは満たされ、次のステージに向かうエネルギーに変わった。

ターニングポイント 2017年末 報われの活路

地味過ぎる2017年のほとんどは年末から2018年初めにかけて全てが価値ある足跡となった。現在、僕は世界的なエンターテインメントメディアである IGN の国内版 IGN JAPANにて記事を執筆するようになった。もちろん、まだ僕の技術は満足できるものとは程遠いものの、確実にライターとして重要な『書き方』を学ぶことができている。

IGN JAPANにて執筆した記事は以下の通りだ。読んで欲しい。

・Iconoclasts レビュー

・Life is Feudal: MMO インプレッション

これまで、プロのライターとして名乗ることが相応しくないと思っていたし、名乗る時期が来ることすら考えられなかった。他のウェブサイトで一本、数百円という人を舐めきった単価で雇われ、底辺で這いつくばっているライターとしての終わりがいつまでも見えなかった。自分に足りないのがライティング技術であることを叩きつけるのもなぜか素直にできなかった。

2017年、20本のインタビューを掲載し大きなメディアで記事を執筆するきっかけを頂いたことによって自分がなにをするべきなのかということが一気に脳内に行き届いた。

「もっと、記事を書きたい!」

もしかすると、これまでDead by Daylightのアップデート情報くらいしか読んでいない読者にとっては非常につまらない記事なのかも知れない。しかし、僕としてはこれ以上に面白い挑戦はないと思っている。というのも、何者でもないゲーマーがDIY丸出しのウェブサイトで行ったインタビューや記事ライティングを以てこれからさらに大きなステージに向かおうとしている途中経過を知れるのだ。実際、一年前の僕を知っている人がいたとして、誰が大きなメディアにて記事を執筆することを予想できただろうか。じゃあ、来年は?そう、楽しみであり、面白いのだ。いつだって人生はそういうものであるべき、なのだとも思える。

これまで通り僕は誰にも媚びるつもりはない。つまり、自分のスタイルを捻じ曲げることでライターとして生きるくらいなら記事を二度と書きたくない。例えそれが一本数百円の時代に戻ることになったとしても。ただし、今後も多くのウェブサイトでSemaphoとして記事を執筆させて頂ける際には僕は求められていることを理解し続けたいし、そのメディアに合った記事を書くことにゲーマー人生をかけようと思っている。

これまで自分のウェブサイトなのに上手く言えないことがあった。
応援して欲しい。
世界初のインタビューを数多く掲載するなど、それに値するはずの情報はこれまで発信してきたのになぜか上手く言えなかった。なので、これからは伝えていこう。

ライター/Semapho

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