Overkill’s The Walking Dead 伝えるべき「魅力」と「情報」

 

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Overkill’s The Walking Dead なぜ、各メディアが大々的に伝えるのか

Steam/PS4/Xbox oneでリリースされる、『Overkill’s The Walking Dead』が海外を中心に注目されている。そして、スパイクチュンソフトが国内向けにPS4版をリリースする。というニュースを各メディアが伝えたことは普段からTwitterなどをチェックしているゲーマーならば、知っていることだろう。国内向けの発売日は未定であり、価格についても明らかになっていない。それに正直なところ、今回のニュースがなければ本作はゲーマーからここまで注目はされていなかったはずだ。というのも、筆者は以前より『Overkill’s The Walking Dead』のオフィシャルDiscordサーバーに参加しているのだが、日本人と思われる書き込みやユーザーの姿を見ることはなかった。

この段階で各メディアが大々的に報じた理由は大きく分けて3つある。

まず1つ目は「スパイクチュンソフト」という理由だ。
スパイクチュンソフトは、これまでにも海外で人気のタイトルや注目作品を国内向けに販売している。ここにはローカライズ作業も入っているのだが、現在のところ日本語対応が予告されているのはPS4版のみだ。スパイクチュンソフトは過去に『ARK: Survival Evolved』や『Conan Outcasts』、『How to Survive 2』、『Portal Knights』、『Witcher 3』、『テラリア』などなど大人気ゲームを国内向けに販売している実績から、メディアも高い評価をしているということだ。ちなみに、当サイトでは『Portal Knights』の開発チームへインタビューを行っているため、興味があれば読んで頂きたい(リンクはこちら)。

2つ目は「ウォーキングデッド」という理由だろう。
これはゲームメディアに限らずだが、ドラマ「ウォーキングデッド」のニュースはSNSでもリアクションが付きやすい。それほどに人気作品であるということだ。そういう筆者もファンであり、福岡の地元の交差点で「ここに、ゾンビが攻めてきたら」などと考えることもあった(ご存知、特殊な例である)。恐らく、有名どころと言われるメディアが伝えた本作のニュースは全てチェックしたのだが、内容に大きな差はなかった。速報性を重要視したものと思われる。つまり、この『The Walking Dead』というネームバリューがそれほどまでに強いということになる。

3つ目の理由は「期待度の高いゲーム性」である。
そして、今回の記事はこの3つ目の理由をどこよりも重視してお伝えしていこうと思う。最後まで付いてきてくれると大変嬉しいが、一度にすべてを読まなくても良いと思っている。それぞれのペースがある。この記事は無くならない。お昼休憩、隙間時間で追いきれなければ、帰宅中の電車であろうが構わない。さあ、荒廃した世界の入り口までお連れしよう。



『The Walking Dead』の魅力とゲーム性のマッチング

コミックやドラマで大人気の『The Walking Dead』はウォーカーというゾンビが蔓延る世界で繰り広げられるサバイバルとヒューマンドラマが特徴だ。まず、目を背けてはいけないことがいくつかある。『The Walking Dead』には人間の本能、欲望、争いが残酷な描写も含め表現されている。目の前で大事な仲間が死んでいく哀しみを視聴者が共感できるだけのヒューマンドラマが用意されている。

少し話が逸れてしまうが重要なことなので述べたい。筆者は最近『オクトパストラベラー』をプレイしており、そこで感動、というか驚いたことがあった。『オクトパストラベラー』は『ファイナルファンタジー』シリーズや『ロマンシングサガ』シリーズを継承するようなRPGなのだが、その二作品には描かれていない(あるいはほとんど表現されていない)タイプの人間の「欲望」がきちんと描かれていた。娼館の存在や、女性を虐げる下衆な男など、悪い奴は決まって欲望に駆られている。つまり、人間が「世界を支配したい」と思うのは生々しい欲望によるものである、ということに目を背けていなかったのだ。

『The Walking Dead』という作品には、こういった欲望が描かれている。もちろん、性に関する話だけではない。食料だってそうだし、寝床や拠点となる場所を人々は常に求めている。なにが一番重要なのか?それはその時々によって変わる。最初は仲間たちと単に安全を求めていたのだが、仲間への信頼と愛情は互いを家族と思えるようになる。そうなると、命に代えてでも家族を守り抜くために脅威と戦えるだけの武力も必要になるのだ。

Overkill's The Walking Dead

ゾンビを知らない世界。人々はそれを「ウォーカー」と呼んだ。

ウォーカーの存在について、話をしておこう。ウォーカーは「ゾンビ」のことであり、この呼び名は地方によって変化する。ただし、こういった設定は原作の中で語られているため、『Overkill’s The Walking Dead』でも同様なのかは分からない。とは言え、『The Walking Dead』の世界の興味深い点は、我々の住む世界のように「ゾンビ」という存在が映画や漫画で語られていないということにある。つまり、世界は「ゾンビ」という存在を知らない。ある日、突然隣人が噛みついてくることを考えると、その恐怖は究極だ。

ウォーカーから噛みつかれたり、引っ掻かれたりすることで人間へウィルスが感染し、ウォーカーへと姿が変わってしまう。それを治療する方法はないのだ。ここが世界観にも影響する最大の「魅力」であると筆者は思っている。『The Walking Dead』という作品すべてに共通するのはサバイバルをテーマにした物語であるということだ。ワクチンを見つけて世界を救おう、などということではない。そこには、悲壮感が漂っているものの、世界は分かりやすく機能していく。強い者がより長く生き残る。この世界観をもとに『Overkill’s The Walking Dead』というゲームが存在するのだ。

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