The Interrupters 話題沸騰中のスカパンクバンドをディグれ

 

The Interrupters どんなサウンド?どんなバンド?

Tim Armstrong(ティム・アームストロング)がOperation IvyからRancidに活動がシフトする中で引き継いだサウンドは、The Clashを彷彿とさせる大合唱できるパンクロックサウンドであった。『Hyena』や『Radio』などの初期の楽曲はもちろん、バンドの代表曲が多く収録されたアルバム『And Out Come the Wolves』は、まさにパンクロック名盤というべきだろう。

ティム・アームストロングはその後も、Transplantsというバンド、またはTim Armstrong、Tim Timebombなどのソロ名義でも楽曲をリリースしている。また、表現の幅をアートワークにまで広げるなど、パンクロックの持つ精神性を広く伝えている。そんな中、一組のバンドのプロデュースに熱心になっているという情報が日本にも伝わってきた。それが、今回のテーマとなるバンド、The Interruptersである。

The Interrupters

The Interruptersはスカ、パンク、レゲエなどのサウンドを取り入れたバンドである。ただし、Sublimeのようなバンドサウンドではなく、RancidやOperation Ivyなどに影響を受けたバンドである。そして出で立ちは、2tone Skaやスキンズファッションを取り入れている。

ライブ実績については、ティム・アームストロングの盟友としても知られる、ビリー・ジョー・アームストロングの在籍するバンド、GreenDayと共にツアーを行った経験がある。GreenDayと言えば、世界で最もポピュラーなパンクロックバンドであり、ツアーがビジネスとして成り立っている海外において、それだけ大きなバンドとツアーを回ることは大きなチャンスであった。

元々、彼らの楽曲に光るものがあったのは、当時からのファンならば知っているだろう。ただし、筆者は当時、フロントマンのAimee Interrupter(エイミー・インタラプター)よりも、ギタリストのKevin Bivona(ケヴィン・ビヴォーナ)のカリスマ性が目立っていると感じていたのだ。もちろん、そのようなバンドは珍しくない。そして、それが悪いということではもちろんない。シド・ビシャスのような例もあるほどだ。ケヴィンのマイクに齧りつくような歌い方と出で立ちに、黒いテレキャスターが映えていたのだ。そして、ギターリフやかきむしる弦のサウンドのどこかに、Rancidがそうであったようなパンクロック・キッズならではの不良感があったのだ。

2018年、The Interruptersはアルバム『Fight the Good Fight』をリリースした。筆者はそのアルバムの完成度と、フロントマンのエイミーのカッコよさに驚いた。間違いなく、2018年マイ・ベスト・アルバムと言ってもいいだろう。元々、エイミーのボーカルはカッコよさとメロディアスなものがあった。しかし、『Fight the Good Fight』では、そのカッコよさに磨きがかかっており、どこかに艶っぽさを感じるのだ。ある意味ではそれは”余裕”なのかも知れない。アルバム収録曲の『Title Holder』のリリックに”Fight like a title holder. Stand like a champion”というフレーズがあるのだが、まさにその通りのサウンドをド頭からケツまでぶっ通しているのだ。「あ、これは最初から最後までずっと聞いていて飽きないやつだ」と率直に思えた。

パンクロックは、ある意味で反論を受け付けないような理不尽な連中をも受け入れる懐の深さがある。だからこそ、バンドが一つの塊となって活躍している姿にパンクスはヤラれるのだ。なぜ、ゲーマー向けの記事を書いているウェブサイトが音楽記事を書くのか。それは、当然「セマフォの屋根裏部屋」がパンクロックの精神に基づいて運営されているからである。

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