どんぐりず 「歌詞とメロディが一致しない」スタイルはどのように生まれ、どこに向かうのか

 

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は王道やら覇道という言葉に完璧に沿った人間を見たことがないのだが、皆はどうだろう。王道ラブストーリー、王道RPG、それらはフィクションであるからこそ、成立する「綺麗な部分」を描いた物語だ。現実はそうはいかず、人は悩み、苦しんで、決して世間様に見せることができない(見せたくない)カッコ悪い姿で、もがくことがあるのではないだろうか。こういった手順を踏みながら考えると、ようやく人間臭いカッコ悪さにも許容されるものを実感できるし、これもまた美しさなのだという解釈が成立する。

――見ろよ青い空、白い雲 そのうちなんとかなるだろう。 植木等「だまって俺について来い」より

画共有サービスYou Tubeの「あなたへのおすすめ」に、アコースティックギターでマキシマムザホルモンの『ぶっ生き返す‼』のカバーをしている青年たちを見かけた人はどれくらいいるだろうか。そして、その動画を再生するとボーカルの青年は、なぜか”草をむしり”、ギターの青年にぶつけていた(しかも、土が目に入らないように配慮して)。

らは「どんぐりず」という群馬在住の弾き語りユニット、または音楽団体である。彼ら自身も、現在の活動のスタイルを形容する言葉としてピッタリくるものが思い当たらないという。本稿では、草をむしることで視聴者の”w”を生やした動画から、4年経過した「どんぐりず」に「歌詞とメロディが一致しない」スタイルの根源や、現在の活動、そして今後について伺った。インタビューの回答は「どんぐりず」のメンバー、チョモランマさんによるものである。

将来的には、「ワンオクに似ているかどうか」で論争させたいです。

――どんぐりずは森さんとチョモランマさんによる「弾き語りユニット」ですが、年齢や職業など、お二人の自己紹介していただいてもよろしいでしょうか。

森、チョモランマともに1998年生まれですが、学年はチョモがひとつ上です。現在は多額の借金を抱えているため、サラリーマンとして返済を続けつつ、創作活動をしております。

――どんぐりずはどういった経緯で結成されたのですか? 結成エピソードを教えてください。

小学生の頃は私チョモは森からいじめられており、4年生(森は3年生)のときに些細な言い争いから半年弱の間、絶交しました。小さな田舎町でお互いの家は徒歩30秒という近さでありながら、なかなか頑張ったなと思います(笑)
その後、和解してからとても仲良くなりました。男あるあるですね。2人とも歌が好きだったので、私が父のギターを勝手に持ち出したりしているうちに、いつの間にかコンビになっていました。

どんぐりず

――30秒はとても近所ですね!二世帯住宅みたいな距離感ですよね。絶交状態から和解に至る、きっかけはなんだったのでしょうか。

僕の一つ上の先輩に無理やり和解させられた記憶があります。仲直りしないと二人とも殴られるシチュエーションだったため、仕方なく仲直りしたような……。懐かしい思い出です。

――お二人はシティポップやヒップホップなど、様々なジャンルの楽曲から影響を受けていると思われます。バンドや、ヒップホップなスタイルでユニットを結成するのではなく、「弾き語りユニット」という形で活動しようと思った理由について教えてください。

弾き語りユニットという名前にこだわっているわけではなく、パッとする形態が見つからないんです。実は2016年に1年ほどバンドで活動していたこともあります。その時は森がボーカル、チョモがギターでそこにベースとドラムを加えた4人組バンドでした。でも、僕たちがわがまますぎて、彼らはやめてしまいました(笑)
でもご心配なく。彼らとはいまでも親交が厚いですし、各々別のバンドで活躍中です。

――(弾き語りユニットに関する回答について)パっとする形態が見つからないというのは、お二人の動画などを拝見していて、私も分かるような気がします。様々な音楽からの影響も感じますし、漫才やコント、テレビ番組などから得たと予想できるユーモアも感じます。お二人がどんぐりずとして、「どのようなことを表現したいか」などユニットとしてのテーマを教えてください。

今までは音楽とユーモアの混合をテーマに活動してきました。でも、最近そういうコンセプトのバンドやクルーなんか結構増えてきましたね。そうなってくると新鮮味がなくって飽きちゃう。「誰もやっていないことをやりたい」というのが根底にあるんだと思います。

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