――どんぐりずさんの楽曲のリズムトラック(ベース&ドラム)は、2016年に組んでいた、そのバンドのベースとドラムの方が演奏しているのですか?また、リリックと作曲については、森さんとチョモランマさんどちらが書くか、など担当はありますか。
基本的にはDTMで作曲しています。ギターとベースはラインで録っていて、ドラムやシンセは打ち込みです。You Tubeに上がっている『like a magic』という曲は元メンバーのベースに弾いてもらいました。曲のコンセプトは2人で決めています。作曲は主に僕がしていて、歌詞は二人で考えますが、英語の歌詞は森の担当です。
――どのような音楽、またはコメディに影響を受けてきましたか。これまでにハマったアーティストや、ミュージシャンなどを教えてください。
「音楽とユーモア」という点においては「クレイジーキャッツ」でしょうか。エンターテイナーとして完璧だと思います。上品ですし。音楽の趣味については森くんがヒップホップに強く、僕はジャズが好きといった感じで若干のズレはありますが、8割くらいは共通しています。
――恐らく、多くのリスナーが気になっている、マキシマムザホルモンの楽曲『ぶっ生き返す‼』のアコースティックカバー動画について質問です。動画自体は4年前にYou Tubeに投稿したものですが、最近になっても非常に多くの方が動画を観ているようです。あの動画はリスナーからのコメントにもあるように、様々な”ツッコミどころ”がありますよね。どういった経緯であの動画を撮影しようと思われたのですか。
草をむしるのは森の特技ですので想定内です。ギターの私がサビで歌ったのは完全にアドリブです(笑)
力を抜いて撮ったおふざけ動画があそこまで広がるとは、とても驚きました。
――私は『Like a magic』と『こっから』が好きです。『Like a magic』については、シティポップやヒップホップを取り入れつつ、MVについても、ネタとカッコよさが混在していましたね。そして、リリックが良い意味で振り切れていますよね(笑)。
どのような流れで『Like a magic』を作っていったのでしょうか。
2016年ごろに再び、シティポップ・ブームがやってきました。多くの若者はその要素として”オシャレ”をキーワードにしていますが何をもってオシャレだとしているのか疑問です。コード進行が複雑だとオシャレなのか?いや、シティポップは意外とシンプルです。じゃあファッションがオシャレ?いや、渋谷の尖った若者とホームレスのおっちゃんたちのファッションには似たものを感じます。オシャレなファッションてなんだ?オシャレな音楽って?MVって?
『like a magic』は字幕を付けることでなんとかみんなに周知してもらえましたが、もし、字幕をつけなかったら「どんぐりずらしからぬオシャレな曲」として消費されたはずです。それが本来の狙いだったんですが、さすがにアンチテーゼが強すぎるということで懐柔しました。
――『こっから』はチルな感じのヒップホップに仕上がっていますね。それに、お二人の決意のようなものが込められたリリックだと思われます。「再スタート」という、言葉を使って紹介されていますが、当時を振り返って、どのようなことが起き、迷いを感じ「再スタート」に至ったのでしょうか。どのようなことを思い、『こっから』を制作したのか教えてください。
その3カ月ほど前、バンドとしての活動を辞めたため、どのようにして活動していこうかと悩んでいました。活動を辞める気はなかったし、二人でやっていくんだろうという気はしていましたが、その前に自分たちの訓戒として、自分たちのために曲を作る必要がありました。今はとりあえず必要ありませんが、もし自分たちがダメになってしまいそうなときに助けてもらうことになると思います(笑)。
――コメント欄において、秀逸なツッコミが散見されますが、お二人は『Like a magic』のコメント欄はご覧になっていますか。私としては、リスナーからの「パチモスで草」というコメントに笑ってしまいましたが、恐らく、お二人が『Like a magic』に取り入れたネタがリスナーに通じたものと思われます。ツッコミコメントを観た際に、お二人はどのような反応をされるのでしょうか(どのようなことを考えますか)。
コメントはメールにて通知が来るので定期的にチェックしています。ツッコミコメントは言いたいことが伝わった感じがして嬉しいです。この間、人気の動画のコメント欄によくある「まだこの動画見に来てる人いる~?」ってやつが来ていたので、嬉しい気持ちになりました。将来的には、「ワンオクに似ているかどうか」で論争させたいです。
――『こっから』以降の活動として、なにかマインドの変化のようなものはありましたか。また、今後は楽曲の制作は継続しながら、『ダンベイズム』のような映像作品も製作していくという活動になるのでしょうか。
僕個人の意見では、『こっから』のトラックからも伝わるかと思いますが、作ったときはネガティブな思考でした。今は成果こそ出せませんが、気持ちだけはポジティブです。もう道を踏み外した人生ですので、こっからいい曲を作れるように頑張ります。映像作品は感情の吐き捨て場として今後も継続していきたいです。
――『ダンベイズム』という映像作品はどういったきっかけで製作しようと思われたのでしょうか。また、名前の由来について教えてください。
音楽とユーモアの融合に限界を感じたからです。リズム感がなさすぎるヒップホップとか、同じ歌詞だけを10分歌い続けるとか、俺らからすれば結構気になるんですが音楽的には終わっているじゃないですか(笑)。
それを避けるために映像作品という形にしました。「ダンベイズム」という名前は、俺たちなりの漢のカッコよさ「ダンディズム」と群馬の方言「~だんべ。」という2つの単語の組み合わせです。

――音源については基本的にライブで販売しており、essential records(※)でも取り扱っているようですね。CDという媒体についてのこだわりはありますか。また、(Bandcampなどで)デジタル音源のリリースの予定はありますか。
11/15現在すべての音源が売り切れてしまい、現在再生産中です。CDにこだわりがあるわけではなく、時代の波に乗るのが遅いだけです。田舎ですので。ストリーミング配信等も視野に入れております。次のアルバム出すときに全部そっちにしちゃおうかな。
※essential records……群馬県桐生市のレコードショップ。中古レコードを主に取り扱い、WEBと店舗両方で販売している。「どんぐりず」の映像作品にも登場する(WEBショップはこちら)。
――当サイト「セマフォの屋根裏部屋」では、ゲームニュースやインタビューも掲載していますが、お二人はテレビゲームなどを遊びますか。
クリエイターという面で見るとDTMによる作曲はゲームの製作と近いところがあるんじゃないかと思います。プレイヤー側でもマイクラとかは結構近いんじゃないでしょうか?(にわかです)
小学生のころに『マリオカート』を遊んでいました。森と、カメラマンと。僕たちのロゴを作ってくれた奴と、みんなで遊んでいましたね。中学になるとそのメンバーでグラセフ(『Grand Theft Auto(※)』)ですかね。テンプレやってました。森くんは『ウイニングイレブン』かな?僕は『Racing Lagoon(※)』っていう、プレステのゲームにどハマりして、今でもサントラを聴きます。ゲームは正直そのくらいで、最近はやらなくなってしまいました。
※Grand Theft Auto……ロックスター社が開発、販売するオープンワールドゲーム。世界的に人気のゲーム。
※Racing Lagoon……「遅い奴には、ドラマは追えない」というキャッチコピーで根強い人気を誇る、スクウェア(現スクウェア・エニックス)から販売された、レーシングRPGタイトル。
――近年はインターネットでライブ配信を行うクリエイターも増えましたが、どんぐりずさんは、ライブ配信に興味がありますか。
最近はインスタにてライブ配信を行っています。それと11月より『17Live』というアプリの公式ライバーとしてデビューしたのですが、こちらの都合上まだ配信は行えていません。近々少しずつ始めてみる予定です。
――私は現在、様々なクリエイターに一つだけ、同じ質問をしています。「セマフォの屋根裏部屋」の読者には若い年代の方もいます。人生において、挫折することや苦しい状況に陥ることは度々ありますよね。あなたがそういった状況になった時に、どのようにして良い方向に持っていきますか。また、若い読者に向けてアドバイスがあれば教えてください。
あまり偉そうなことを言える立場ではないですが……(笑)。
僕の場合、いままでの挫折といえばほとんどが内的要因だったと思います。思春期だったからかも知れませんが。私はそれも踏まえいい経験だったと思います。そういった、めいっぱい感傷に浸っているときは、何を言っても無駄です。時間をかけて、自分がハッピーになれるものに触れて自然治癒してくのが最短かなと思います。それで僕が気づいたのは、まずそういう「ネガティブ病」にかからなければいいのです!この病気の予防接種は「笑顔」と「デカい声」です。シンプルだけど意外と効きます。
――最後にどんぐりずさんの最新情報を教えてください。
実は最新情報がなにもありません。それは、今自宅に音楽を作るためのスタジオの製作をしていて、そこにいろいろなコストを割いているためです。しかし、今まで通り、映像作品やラジオ番組等の活動は並行して行う予定です。頑張ってカッコよくなりたいです。
アーティスト/どんぐりず
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