Santa Runner レビュー 超ミニマルでカジュアルな横スクロールアドベンチャーをプレイ

 

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『Santa Runner』Steamに溢れる謎ゲー、最新作をレビュー

Steamは一生かけても遊びきれないほど、非常に多くのゲームで溢れている。その中でも「これ、どんなゲームなんだ?」というミステリアスなゲームを見かけたことはないだろうか。私はそれは「謎ゲー」と呼んでいる。「謎ゲー」の中には非常にユニークなゲームシステムを持つものがあり、言ってしまえばインディーゲームはそもそも、謎の多い市場だったのだ。『Undertale』や『Stardew Valley』のような世界的大ヒットを果たす作品が個人開発者から生まれるとは、誰も予想していなかっただろう。つまり、「謎ゲー」を追うということは、インディーゲームシーンそのものを追うということだ。本稿はまさに、そんな最新の謎ゲー『Santa Runner』のレビューである。ゲームシステムについての意見や感想を述べつつ、最後には点数を付けるため、参考にしていただければ幸いだ。

 

厳しい評価をせざるを得ない。「ミニマル」と「機能の不足」の違い。

『Santa Runner』はシングルプレイタイトルであり、コントローラーサポートには未対応の横スクロール……なゲームだ。実は、このゲームは機能が非常に少ない。それは、ゲームを立ち上げて5秒で気付くことだろう。まず、音声やBGMがなく、ゲーム中にプレイヤーができる行動は「ジャンプ」一つだけだ。ESCも聞かないため、一度プレイを始めると、ひたすらサンタさんが横切っていくことになる。立ち上げた当初から、若干危険な匂いがしていた。

ームはベルトスクロールで画面右方向に進んでいく。そこを、日の玉や、ゾンビ、モンスターが歩いたり、走ったりしていく。ジャンプして敵を踏むと、倒すことができ、スコアが10入手できる。自由な操作を許さない『スーパーマリオブラザーズ』という感覚だ。コース上にはサプライボックスのようなアイテムも流れてくる。それに触れると20スコア獲得できる。そのため、ハイスコアを目指すというゲームプレイである。

 

ういったカジュアルな横スクロールアドベンチャーにおいて、敵を倒したり、アイテムを入手してハイスコアを目指すという流れについては良いと思う。ただし、『Santa Runner』の場合、ポイント入手の方法が2つしかなく、それがゲームの大部分である。近年、ミニマル志向なゲームもSteamにいくつか登場し、インディーゲームシーンの気運と共に増えてきてはいるものの、「ミニマル」と「機能の不足」は全く違う。最低限度の機能を保ち、それを個性としながらもゲーム体験を提供するのが、ゲームにおける「ミニマリズム」であると筆者は理解している。ただし、『Santa Runner』は開発をやりやすくするために、機能を徹底的に排除したのだと思ってしまう。

では、どういう機能を追加すれば改善されるのか。

『Santa Runner』はゲームを面白くする機能が徹底的に排除されているということを上述したが、どうすればやり応えのあるゲームになるのだろうか。自動的に画面が横にスクロールし、敵が流れてくるという形はそのままに、追加すべき機能について考えてみた。もちろん、ゲームとしての最低限の機能(ESCキーの有効化、オプション画面、コントローラーサポートなど)については、当然実装されるべきであるが、本稿ではゲームシステムやゲームプレイに関する追加要素について述べていく。

ず、ジャンプしかできないというのは問題だ。前後に動けるようになるだけで、本作の印象は劇的に変化する。つまり、理不尽な死亡というシーンが圧倒的に減少されるからだ。そして、「なぜ、サンタなのか」という設定を意図を感じさせるゲームプレイにすべきだろう。例えば、特殊なアイテムを入手したら、トナカイのソリがやってきて、無敵になるというのはどうだろうか。そして、敵にもバリエーションが欲しい。登場する敵は、どれも流れてくるだけで、障害物でしかない。これは、当たったらゲームオーバーであるということなら、バケツでもモップでも良くてモンスターである必要がない。そこで、弾を飛ばしてくる敵や、急に立ち止まるなど不規則な動きをする敵、1回踏んだだけでは倒せない敵などバリエーションが欲しい。また、ビジュアルについても、もっとサンタやクリスマスと関連付けたものが良いだろう。例えば、もみの木の形をした人面樹などがいれば分かりやすいだろう。そういった方向性で捉えるならば、入手することでポイントが獲得できるアイテムについても、ベルやリボン、サンタ帽やぬいぐるみなど、「クリスマス→サンタ→子どもたちにプレゼント」というような関連付けは必須だろう。

それでは最後に、『Santa Runner』のレビュースコアを付けさせていただく。レビュースコアは満点で「10点」である。

『Santa Runner』レビュースコアは 「1」

セマフォの屋根裏部屋における『Santa Runner』のレビュースコアは「1点」である。以下は評価内容である。

・機能不足(-)
・ゲームプレイの深みがない(-)
・目標がハイスコアを目指すしかない(-)
・なぜ、サンタなのか伝わらないコンセプト(-)

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