Bad Religion My Sanity サウンド分析で考える、世界の狂気と自分の正気

 

Bad Religion My Sanity には彼らの悲哀や怒りが含まれている。

時代的なものなのか、パンクロックのバックグラウンドによるものなのか、Bad Religionはこの世界に起きた悲しい出来事をサウンドで表現してきた。『American Jesus』では皮肉たっぷりに、国内の政治や世界情勢の不満をぶつけていた。本稿で紹介する『My Sanity』はどちらかと言えば、抽象的なリリックであるが、それは自らの内側を吐露したような印象もある。なにを憂いており、世界の狂気と自分の正気とのせめぎ合いを表現しているようなリリックだ。

イントロから中音域が美味しいギターサウンドが印象的だ。そして、『My Sanity』はドラムサウンドがボリューム的にも目立っている。ハイハットは硬く、スネアは輪郭が分かりやすい音になっている。テンポはそこまで速いというわけではないものの、力強さがあり、ドラムがこの楽曲を終始リードしているよ言える。

コーラスにおいては、クラウドが大合唱する様子が浮かぶキャッチーなメロディとリリックだ。Bad Religionの一つの特徴として、ギターが淡々とカッコよいコードワークを繰り返すというものがある。『My Sanity』においても、そういった特徴があるように感じた。そして、ギターソロについても、美味しいところは逃さず、ボーカルへ、バトンパスするような形にプレイされている。

『My Sanity』は2018年11月14日にストリーミングを開始した楽曲だ。今後の新たな楽曲の期待も高まる一曲となっている。

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