Ljones 手元に残したいメロウヒップホップサウンドを紹介 ROOM BLOOM #1

Ljones ジャズライクなヒップホップサウンド

本稿はnujabesに影響を受け、メロウでジャズライクなトラックをリリースするカナダのビートメイカー、Ljonesのサウンドを紹介する。LjonesはUKやドイツなどのグッドミュージックを世界中に発信する、Cult Classic Recordsから音源をリリースしている。日本においてはメロウヒップホップ、チルヒップホップのサウンドを広めたヒットコンピレーションアルバム『In Ya Mellow Tone』シリーズにも収録された、Thomas Primeが所属していることで馴染みがあるかも知れない。とはいえ、海外のレーベルの事情まで察知しているのはごく一部だろう。知らなければここから知れば良いのだ。Ljonesのサウンドは手元に置いておきたい。部屋に花を咲かせる、ROOM BLOOMだ。

気持ちよくフィルターが掛かったドラムや、ハイセンスなサンプリングが光る楽曲からは、ヒップホップマナーを感じる。楽曲『Jazz Technician』は温かみのあるベースサウンドと、メロウなピアノが印象的だ。KICKは丸みのある音で、スネアが擦るようなデジタル音なのだが特徴だ。つまり、ドラムサウンド全体を通してアコースティックではなく、デジタルなライブラリを使用しているものと思われる。そのため、ノイジーなインパクトが癖になる、そんな楽曲だ。

nujabesはリスナーに大きな衝撃を2回与えている。1回はそのサウンドによるものだ。秀逸なサンプリングを活かしたメロウなビートやハウスミュージックにも精通するビートメイクはクラブシーンにおいて大きな影響を与えた。アニメーションとも親和性の高いヒップホップカルチャーは、『サムライチャンプルー』によって海外のファンも獲得しただろう。そして、2回目の衝撃は……。

Ljones

これまでにnujabesに影響を受けた人なんて、言ってしまえば珍しくない。もちろん、よりニッチな方向に向かう人々は「nujabesのサウンドがなんぼのもんじゃい」という意見があるかも知れない。だけれども、彼らこそnujabesのサウンドに多くを学んだ可能性だってある。つまり、彼とは違った、メロウなヒップホップを求めているのではないだろうか。もっと、強いビートを求めたり、もっとアコースティックなサウンドを求めたり。

泣かないで、といったタイトルをわざわざ付けてくれる辺りに、Ljonesの日本愛を感じる。一瞬、舘ひろしのサンプリングでも入っているのかとも思ったが、それは危ないってか。Ljonesはカナダから日本のカルチャーに影響を受け、自身のサウンドを展開している。タワーレコードなどのストアでは音源を取り扱っているため、チェックしてみてはいかがだろう。

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