showmore 1mm ジャズ、ヒップホップなどのサウンドをミックスしたセンセーショナルポップ

showmore 1mm サウンド分析と音源の紹介

showmoreの楽曲『Circus』のMVが話題を呼んだのは2017年のことだった。ヒップホップ的なアプローチで構成されたビートに、ジャズピアノを乗せたサウンドは、「お洒落な楽曲」として感じ取られたことだろう。実は筆者は『Circus』を聞いた時、なにか「反骨精神」のようなものを感じた。正しい表現かどうかは分からないが、例えばロックやパンクは世の主流なんかへのアンチテーゼを掲げていることが多い。そういった、自分らしさを掲げる精神性をshowmoreから受け取ることができたのだ。本稿では、showmoreの楽曲『1mm』を紹介していく。

showmore 1mm

『1mm』は井上惇志(Key)による、硬い音色のエレクトリックピアノが夜をイメージさせてくれる。ビートはヒップホップのような強いビートなのだが、KICK、スネアには温かみを感じる。これは、高音の尖った音域を削ったためか、軽くフィルターを挟んでいるのか、そういった音を扱っているように感じた。またはハイハットが高音域の美味しいところを鳴らしているため、そういった音のバッティングを避けているのかも知れない。そのため、ビートは全体的にリラックスした雰囲気が出ており、上物のメロディと相まってチルな楽曲になっている。

私がshowmoreの最も面白いと思っている点は、根津まなみ(Vo)のビートへのアプローチにある。ビートを意識した歌い方はヒップホップにおけるラップという手法そのものなのだが、韻を踏んでいくのではなく、ポップミュージックのように歌い上げる点にアヴァンギャルドな、なにかを感じるのだ。もしかすると、これが冒頭に述べた「反骨精神」なのかも知れない。考えすぎかも知れないが、showmoreの楽曲には尖ったなにかがあって、PUNKSの筆者にとっても心地よいサウンドなのだ。

例えばなのだが、夜仕事から帰ってきて、すぐにテレビやスマホで動画やなにかしらのコンテンツを観るのではなく、コーヒーを淹れて、この楽曲をBGMにリラックスするなんてひと時があっても良いのではないだろうか。きっと、そういうのを贅沢な時間と呼ぶのだと思うのだが、どうだろう。

showmore 1mm

showmoreは2018年5月に1stアルバム『overnight』をリリースした。このアルバムには『Circus』も収録されているため、興味があればストアやオフィシャルサイトをチェックしてみてはいかがだろう。

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